皮質脊髄路
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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皮質脊髄路とは、中枢神経系(脳と脊髄)にある神経伝導路のひとつで、筋の運動(とくに意識して行う運動)の情報を、大脳皮質の運動中枢から脊髄の前角の運動ニューロンまで伝える。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 皮質脊髄路 | ひしつせきずいろ |
英語 | corticospinal tract * | コルティコ-スパイナル・トラクト | |
ラテン語 | tractus corticospinalis * | トゥラクトゥス・コルティコ-スピナリス |
* | cortico- は、cortical つまり(大脳)皮質のことで、spinal はspinal cord つまり脊髄のこと |
大脳皮質から脊髄までの間に体の左右の神経線維が反対側に入れ替わる。全体の70〜80%の線維は延髄下部にある錐体交叉で入れ代わるが、残りは脊髄で入れ代わる。
狭い意味で錐体路といえば、皮質脊髄路のこと。広い意味の錐体路には皮質核路も含まれる。皮質脊髄路は脊髄にある運動ニューロンに連絡するが、皮質核路は、脳幹にある運動ニューロンに連絡する。