膝窩
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
膝窩とは、膝の裏のくぼんだところ。一般名はひかがみ(膕)。膝の裏の菱形をしたくぼみ。膝窩には、膝窩動脈と膝窩静脈、脛骨神経と総腓骨神経にわかれた坐骨神経などが通る。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 膝窩 | しっか、しつか |
一般 | 膝の裏 | ひざのうら | |
膕 * | ひかがみ | ||
英語 | popliteal fossa | ポプリティアル・フォッサ | |
popliteal space | ポプリティアル・スペース | ||
posterior part of knee | ポステリアー・パート・オブ・ニー | ||
ラテン語 | fossa poplitea | フォッサ・ポプリテア | |
poples | ポプレス |
* | 膕 |
膝窩の境界は、筋や腱でできている。大腿に面した上の境界は大腿後面の筋から下腿へと伸びる腱がつくる。この腱は内側の脛骨につながるのが半膜様筋と半腱様筋の腱で、外側の腓骨につながるのが大腿二頭筋の腱。これら、膝窩の境界をつくる腱をまとめて、膝窩腱と呼ぶことがある。一方、膝窩の下腿側の境界は、下腿の後面の筋である腓腹筋の2つにわかれた筋頭(内側頭と外側頭)である。