短骨 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
短骨とは、骨を形で分類したときのひとつのタイプで、縦横の長さのあまり大きく違わない、立方体に近いような形をした骨のこと。手根骨(手首の骨、片手に8コある)や足根骨(足首の骨、片足に7コある)はみなこのタイプにあてはまる。
手首や足首では、多数の短骨がお互いに靭帯でしっかりつなぎ合わされていて、全体として強くて弾力のある構造を作っている。
骨の分類には、短骨以外に、長骨(長管骨)、扁平骨、どれにも入らない不規則骨などがある。短骨と長骨の違いは、骨の実際のサイズが長いか短いかではなく、形が細長くて管状(パイプ状)をしているかどうかなので、たとえば、手足の指の骨(指節骨)は小さくても長骨である。
短骨の内部は海綿質(骨基質がスポンジ状の骨)になっていて、表面の緻密質は薄い。