足根骨

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 足根骨とは、足首のこと。片足に7コあり、それぞれに名前がついている。足根骨は、足の後部(かかとのある側)、下腿の骨(脛骨腓骨)の下にあり、足首やかかと、足の甲のつけ根の部分までをつくる。前方では足の甲の骨(中足骨)につながる。ちなみに手首の骨、手根骨は8コある。

言語表記発音、読み方
日本語医学足根骨そっこんこつ
一般足首の骨あしくびのほね
英語tarsal bone(s) *ーサル・ウン(ズ)
ラテン語複数ossa tarsi **オッサ・タルスィ
* tarsal は 足根 tarsus の形容詞形
** 7つの骨をまとめて呼ぶ言い方なので複数形

 足根骨は、7つのすべてが短骨に分類される。前部の骨5つと後部の骨2つの2グループに分かれる。後部にある2つは距骨踵骨。距骨は脛骨腓骨関節距腿関節)をつくる骨、踵骨は距骨の下でかかとをつくり、アキレス腱が付く骨である。前部の5つの骨は、舟状骨内側楔状骨中間楔状骨外側楔状骨立方骨。もっとも前部で中足骨と接するのは4つの骨で、内側から内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨と並ぶ。これらの骨と中足骨の間の関節は、足根中足関節(別名 リスフラン関節)。内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨の後方には舟状骨が接し、舟状骨と距骨が接する。外側にある立方骨は直接踵骨と接する。足根骨の間の関節は足根間関節という。そのうち、足根骨の前部と後部の間を分ける関節(横足根関節、別名 ショパール関節)は、内側では距骨と舟状骨の間、外側では踵骨と立方骨の間にある。

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