腔 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
腔とは、外側を何かの構造によって囲まれ、外側と区切られた、袋状あるいは管状で中空の構造の内側にできた場所のこと。「~腔」の形で使われる。内側の場所は空洞で空気や液体が満ちていたり、内臓などが入っている場合などさまざま。
* 「腔」の字を、「こう」でなく「くう」と読む読み方は、辞書には載っていないが、医学の分野でだけ習慣的に使われている読み方。したがって、それぞれの言葉を、医学の専門用語として用いるとき以外には、「腔」を「こう」と読む読み方が正しいとされる。 たとえば、腹腔(ふくこう/ふくくう)、体腔(たいこう/たいくう)は、生物学の教科書では「ふくこう」「たいこう」と読むように書いてある。 また、医学用語に詳しくない人からは、「その字を『くう』と読むのは間違い」と指摘されたりもする。 | |||
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 腔 | くう* |
医学以外 | こう | ||
英語 | cave | ケイヴ | |
cavity | キャヴィティ | ||
ラテン語 | cavitas | カウィトゥス | |
cavum | カウム |
腔の例 †
- 管腔(かんくう)
- 胸腔(きょうくう)
- 胸膜腔(きょうまくくう)
- クモ膜下腔(くもまくかくう)
- 口腔(こうくう)
- 骨髄腔(こつずいくう)
- 骨盤腔(こつばんくう)
- 歯髄腔(しずいくう)
- 心膜腔(しんまくくう)
- 髄腔(ずいくう)
- 体腔(たいくう)
- 頭蓋腔(とうがいくう)
- 内腔(ないくう)
- 肺胞腔(はいほうくう)
- 鼻腔(びくう)
- 腹腔(ふくくう)
- 腹骨盤腔(ふくこつばんくう)
- 腹膜腔(ふくまくくう)
カテゴリー: 一般構造 | 形