骨盤下口 のバックアップ(No.3)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2008-11-15 (土) 01:37:36)
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- 3 (2018-01-10 (水) 21:55:39)
骨盤下口とは、または骨盤底とは、骨盤の下側にあいている大きな穴の部分のこと。ここには骨がないが、膜状になった筋肉の壁でふさがれている。骨盤の下側の出入口の役割をしていて、尿道や腟、肛門などは、この骨盤下口を通って、骨盤内と骨盤外とをつないでいる。反対に、骨盤の上側にある、骨がない広い部分は、骨盤上口という。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 骨盤下口 | こつばんかこう |
骨盤底 | こつばんてい | ||
骨盤出口* | こつばんでぐち | ||
英語 | inferior pelvic aperture | インフェリア・ペルヴィック・アパチャー | |
pelvic outlet | ペルヴィック・アウトレット |
* pelvic outlet の直訳 |
骨盤は、腹部の内臓を下から支えている、骨でできたバケツ(あるいはたらい)状の構造だが、この骨盤には、バケツ(たらい)の底に相当する場所に、大きな穴が開いている。これが骨盤下口。骨盤下口を囲んでいるのは、骨盤の前部では恥骨、側方と後部では坐骨。
骨盤下口は、多くの筋が膜状に広がってふさいでいて、骨盤の内側と外側(下側)を隔てている。これらの筋は腱や靱帯とあわさって、大きく分けて内外の2層の膜状構造をつくっている。内側は骨盤隔膜、外側は尿生殖隔膜。
骨盤底には、真ん中に直腸が、その前方に会陰(えいん)、外部生殖器などがある。