肛門

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 肛門とは、から始まる消化管が、体外へとつながる出口の部分のこと。体の外側から見ると、お尻の間にある小さな穴として見える。穴の内側は、消化管の最後の部分である直腸大腸の最後の部分)である。

言語表記発音、読み方
日本語医学肛門こうもん
英語・ラテン語単数anus(英語読み)イナス
(ラテン語読み)アヌス

 肛門とは、消化管の出口のことなので、ごくせまい場所を指している言葉。肛門のすぐ外側は、皮膚につながっているが、肛門のすぐまわりの皮膚肛門縁という。肛門の内側の腸の最後の部分は直腸だが、そのさらに最後の4 cmぐらいの長さの場所は細くなっていて、肛門管という。

 肛門では、そのまわりを囲むように走る筋肉が発達していて、肛門を閉じるのに働く。この筋を肛門括約筋という。しかし、肛門括約筋とは、2つの別の筋をあわせて呼んでいる言い方で、実際には内肛門括約筋外肛門括約筋という別の筋がある。

 肛門の壁の構造は、直腸までの腸の粘膜が、体外に面する皮膚にだんだんとかわっていく移行部になっている。

カテゴリー: 消化器系 | 消化管 | 腹部 | 肛門 | 大腸

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。