大静脈 のバックアップ(No.5)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 大静脈とは、上大静脈下大静脈をまとめて呼ぶときの名前。大静脈という1本の血管があるわけではない。上大静脈と下大静脈は、心臓右心房に直接つながるもっとも太い2本の静脈で、全身から戻ってきた血液が心臓に戻るときに通る静脈がだんだんと合流して最終的に2本にまとまって右心房に入る。

言語表記発音、読み方
日本語医学大静脈だいじょうみゃく
ラテン語・英語cava(英語読み)イヴァ
(ラテン語読み)カーウァ
vena cava(英語読み) ヴィーナ・イヴァ
(ラテン語読み)ウェーナ・カーウァ

 単に大静脈という名前の血管はない。上大静脈と下大静脈は右心房の上側と下側につながっている別の血管で、直接合流したりすることはない。

上大静脈
 右心房の上につながっている。頭頚部上肢から来る静脈が集まったもの。
下大静脈
 右心房の下につながっている。腹部下肢などからの血管が集まったもの。

カテゴリー: 循環器系 | 心血管系 | 血管 | 静脈 | 胸部 | 腹部

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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