上大静脈
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
上大静脈とは、全身に酸素を供給した血液が心臓に戻るときに通る太い静脈2本のうちのひとつ。胸郭内ではじまり胸部を下方に進み、心臓の右心房につながるごく短い血管。頭頚部や上肢などからの血液が集まる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 上大静脈 | じょうだいじょうみゃく |
英語 | superior vena cava | スーペリアー・ヴィーナ・ケイヴァ | |
vena cava superior | ウェーナ・カーウァ・スペリオール |
右心房には、下大静脈もつながるが、こちらは腹部内臓、骨盤部、下肢などの血液が集まる。
大動脈と違い、ただの「大静脈」という静脈はない。上大静脈と下大静脈は合流することなく、心臓の右心房に別々につながる。
上大静脈につながる血管 †
上大静脈は短い血管で,左右の腕頭静脈が合流してできる。上大静脈には、胸壁から血液が通る奇静脈も合流する。
左右の腕頭静脈は、それぞれ頭部からの血液が通る内頚静脈と、上肢からの血液が通る鎖骨下静脈が合流する。
図:大静脈の色分け図(前から見たところ) *1 青色 が上大静脈で、緑色 が下大静脈。上大静脈(青色 )と下大静脈(緑色 )は、心臓の右心房(黄色 )の上と下につながる別の血管である。上大静脈は、左右の腕頭静脈が合流するところからはじまり、心臓に着くまでの非常に短い血管 |
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図:大静脈の色分け図(右斜め後ろから見たところ) *2 青色 が上大静脈で、緑色 が下大静脈。上大静脈(青色 )と下大静脈(緑色 )は、心臓の右心房(黄色 )の上と下につながる別の血管である。上大静脈は、左右の腕頭静脈が合流するところからはじまり、心臓に着くまでの非常に短い血管 |
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*1 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本

*2 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本
