瞼板 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 瞼板とは、まぶた(眼瞼)の内部にある細長い芯のような構造で、線維性結合組織でできていて、硬くて弾力性がある。眼瞼が、素早いまばたきの間にも形を維持できるように、眼瞼を補強する「骨格」の働きをもつ。

 瞼板は、上まぶた(=上眼瞼)と下まぶた(=下眼瞼)の両方にあり、それぞれ上瞼板下瞼板という。左右の長さ(目頭目尻方向)が 2〜3 cm で、上下の長さは上瞼板で 1 cm、下瞼板ではもっと狭い。眼瞼の内部では、瞼板は結膜眼球に接する側の粘膜)の隣にある。瞼板の皮膚側には眼輪筋がある。

 眼瞼骨格をつくるとはいっても、軟骨ではない。コラーゲン線維がびっしりと詰まっている線維性結合組織(密性結合組織)である。内部には瞼板腺(マイボーム腺)と呼ばれる独立脂腺が多数埋まっている。

 
 

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