肩甲挙筋 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 肩甲挙筋とは、背部浅層にあるのひとつ。背骨(脊柱)の首の上のほうから、肩甲骨を引っ張り上げる筋。

言語表記発音、読み方
日本語医学肩甲挙筋*けんこうきょきん
英語levator scapulae (muscle)*ヴェイター・スピュリー(・ッスル)
levator (muscle) of scapula*ヴェイター(・ッスル)・オブ・スピュラ
elevator muscle of scapula*レヴェイター・ッスル・オブ・スピュラ
ラテン語musculus levator scapulae*,
m. levator scapulae
ムスクルス・レウァトール・スカプラエ
* levator は 挙筋(持ち上げる働きのある筋)のこと。elevator も同じ意味

位置、起始と停止

 肩甲挙筋は首の後ろ(項部)から背中の上部(上背部)にかけてある。脊柱頚椎のうち、第1~第4頚椎の横突起から起こる。外下方に斜めにのびて、肩甲骨上角肩甲棘の内側の一部につく。

働き

 肩甲骨を内上方に引っ張り上げる。をすくめる動き、胸を張る動きなど。また手で重いものを持つときや肩にものを掛けるときなどに、肩甲骨を保持する働きなど。

 同じく肩甲骨内側に引き上げる小菱形筋大菱形筋がある。反対に肩甲骨を外下方に引っ張る筋には前鋸筋がある。

支配神経と血管

 腕神経叢肩甲背神経

カテゴリー: 運動器系 | 筋系 | | 上肢帯 | 胸部

 
 

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