腎動脈 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- 腎動脈 へ行く。
- 1 (2013-06-26 (水) 20:53:38)
- 2 (2013-09-18 (水) 09:59:51)
- 3 (2013-09-18 (水) 09:59:51)
腎動脈とは、大動脈から直接、枝分かれする動脈のひとつ。左右の腎臓は、腹大動脈の両側のすぐ近くにあり、心臓を送り出された血液の20%は腎臓に流れる。つまり、腎動脈は1対あり、非常に太く短い血管。
大動脈のうち、腹腔を通る部分を腹大動脈というが、腎動脈は、腹大動脈からその左右にある内臓に向かって、大動脈の側面から1対を出る枝のうちのひとつ。同じタイプの動脈には、副腎動脈(中副腎動脈)、精巣動脈(卵巣動脈)などがある。
腎動脈は、腹腔の中で、腹腔動脈や上腸間膜動脈のやや下の高さから出る(第1腰椎から第2腰椎の高さ)。大動脈が脊柱のやや左にあり、右の腎臓のほうが遠いため、右腎動脈のほうが長い。また、右腎動脈は途中で下大静脈と十字にすれ違うが、このとき、下大静脈の後ろを通る。両側の腎動脈の途中から、副腎に向かう下副腎動脈が分かれる。
腎臓に入るところは、腎臓の内側に面する腎門で、ここでのならび順は、前から腎静脈、腎動脈、尿管。腎動脈は、腎臓の入口付近で、5本の腎区域動脈(腎区動脈)に分かれる。それぞれの腎区域動脈が血液を供給する場所を、腎区域という。腎区域動脈またはその先の枝(葉間動脈)は別の腎区域とは吻合しないので(=終動脈)、どこかで血流がとだえると、その下流の区域に血液が供給されずに、壊死してしまう(=梗塞)。