軟骨基質 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 軟骨基質(なんこつきしつ)とは、軟骨のうちの細胞軟骨細胞)以外の細胞外基質(細胞外マトリクス)の部分のことで、支持組織である軟骨の機能を担っている部分である。軟骨基質の主成分は、プロテオグリカンヒアルロン酸などでその間に多量の水分を含み、また、多数の線維(コラーゲン細線維など)が網目状に走っている。弾力性がある。

 軟骨は、軟骨基質の中に軟骨細胞が点在している。軟骨芽細胞や軟骨細胞は、自らの細胞のまわりに軟骨基質の成分を分泌するので、これが蓄積されていって軟骨基質となる。骨基質と違ってハイドロキシアパタイトなどの無機質は含まない。

 軟骨基質に含まれている線維は、軟骨(軟骨組織)の種類によって違っていて、硝子軟骨では主にII型コラーゲン細線維なのに対して、弾性軟骨ではエラスチンを含んだ弾性線維をも含む。線維軟骨ではI型コラーゲンの太い線維を大量に含む。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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