線維軟骨
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
線維軟骨とは、全身の軟骨をつくっている軟骨組織の種類のひとつ。軟骨の主成分である軟骨基質の中に、太いコラーゲン線維がたくさん走っていて、コラーゲン線維の束と軟骨部分が交互に入り混じったような構造をしている。軟骨とコラーゲン線維の中間的な性質(軟骨のように弾力性があって、コラーゲン線維のように引っ張り力に対して強い)をもっている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 線維軟骨 繊維軟骨 * | せんいなんこつ |
英語 | fibrocartilage | ファイブロ-カーティリッジ | |
ラテン語 | fibrocartilago | フィブロ-カルティラゴ |
線維軟骨は、腱や靭帯が骨につながる箇所にある。また、線維軟骨でできている軟骨には、椎間円板(椎間板)、恥骨結合などの線維軟骨結合と呼ばれる構造の他、膝関節の関節半月、顎関節と胸鎖関節にある関節円板、仙腸関節などにもある。
線維軟骨にあるコラーゲン線維は、通常の結合組織のコラーゲン線維と同じく、I型コラーゲンでできている。軟骨基質内に含まれる、太い線維を作らないコラーゲンはII型コラーゲンである。