中皮
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
中皮とは、上皮の一種で、心膜、胸膜、腹膜など(まとめて漿膜という)をつくっている上皮の事を特別に呼ぶときの名前。上皮とは、細胞がシート状にびっしりと並んで境界をつくっている組織のこと。中皮はそのうちの一部をさす。心膜、胸膜、腹膜は、それぞれ心膜腔、胸膜腔、腹膜腔という体内にある閉じた空間(=体腔という)の表面を覆っている膜。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 中皮 | ちゅうひ |
英語・ラテン語 | mesothelium | (英語読み)メソスィーリアム (ラテン語読み)メソテリウム |
中皮という名前は、体腔とそのまわりの構造が発生過程で、中胚葉(mesoderm)からできることから、「中胚葉からできる上皮」の意味で、中皮と名づけられた。
ふつうの場所の中皮では、その構造は単層扁平上皮(単層扁平中皮ともいう)である。つまり、平べったい(=扁平な)細胞が1層にならんで作っている。