循環器系
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
循環器系とは、体内の器官を機能別に分けた器官系のひとつで、血液やリンパ液などの体液の循環に関係する器官(=循環器 circularoty organ)をまとめて扱う区分。主な器官として、心臓、動脈、静脈、リンパ管とリンパ節などが含まれ、これに血液に含まれる血球をつくる器官として、骨髄、胸腺、脾臓なども含む場合がある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 循環器系 | じゅんかんきけい |
英語 | circulatory system | サーキュラトリー・スィステム |
循環系と近い器官系の区分の例 †
- 心血管系
- 血液の循環に関与する、心臓、動脈、静脈など
- 血管系
- 動脈、静脈などの血管だけを呼ぶ場合と、「心」をつけなくとも心臓を含む場合もある
- 脈管系
- 血液とリンパ液の循環に関与する、動脈、静脈、リンパ管をまとめて呼ぶとき。これらに加えて、血管に接続される心臓、リンパ管に接続されるリンパ節を含む場合もある
- リンパ系
- リンパ管とリンパ節、これに血球をつくる器官(骨髄、胸腺、脾臓など)を含む場合もある
- 造血器系(造血系)
- 血球をつくる器官である、骨髄、胸腺、リンパ節、脾臓など。免疫に関与する白血球をつくることから、免疫系と呼ぶこともある