精嚢
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
精嚢とは、精液の成分を分泌する腺。男性生殖器系に含まれる器官。前立腺の近くに1対ある。精液は精嚢液と前立腺液が混合されてできる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 精嚢、精囊 * | せいのう |
医学以外 | 精嚢腺 | せいのうせん | |
英語 | seminal vesicle | セミナル・ヴェシクル | |
seminal gland | セミナル・グランド | ||
ラテン語 | glandula vesiculosa | グランドゥラ・ウェスィクローサ |
* | 囊 は、 嚢 の本来の異体字で、JIS第3水準なので、古いコンピュータのシステムでは表示されないことがある |
精嚢は、長さ数cmで細長い唐辛子型をした袋状の器官。精嚢の壁の内側からは精嚢液が分泌され、袋の中に貯える。精嚢の袋の端は前立腺のすぐ後ろで精管と合流して前立腺内に入って射精管となる。射精のときに精嚢液が射精管へと放出されると、精管からきた精子と混合される。