肝門 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
肝門とは、肝臓の表面の部位のひとつで、肝臓の下面の中央部付近にあり、いくつかの管などが狭いところに集まって肝臓に出入りする場所。肝門にあるのは、門脈(肝門脈)、肝動脈(固有肝動脈)、胆管(肝管)その他のリンパ管や神経など。
門脈、肝動脈、胆管は、肝臓内でいっしょに枝分かれしていき、肝三つ組(門脈三つ組)をつくる。
肝門のある場所は、肝臓下面で右葉と左葉の間に出っぱっている方形葉と尾状葉のすきま。
「~門」は、臓器に管などがまとまって出入りする場所につけられる名前。肺門、腎門など。
肝臓に出入りする血管のうち、肝門を通らないのは、肝静脈。肝静脈には、肝臓から出て、下大静脈へと流れる血液が通るが、下大静脈は肝臓の後面に接していて、肝静脈は後面付近の肝臓内に埋まっている。