外腹斜筋 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2009-02-11 (水) 21:33:29)
- 2 (2012-01-04 (水) 18:53:37)
外腹斜筋とは、おなかのかべ(腹壁)にある筋肉(腹壁筋、一般にいう腹筋)のうち、わき腹(側腹部)にある何層かの筋のうちの一番外側にある筋のこと。外腹斜筋は、側腹部の上部、脇の下の近くからはじまり、腹部前面から鼠径部、腰骨(腸骨)のあたりまで広い部分へ向けて斜めに走る筋。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 外腹斜筋 | がいふくしゃきん |
英語 | abdominal external oblique (muscle) | アブドミナル・エクスターナル・オブリーク(・マッスル) | |
external oblique (muscle) | エクスターナル・オブリーク(・マッスル) | ||
ラテン語 | musculus obliquus externus abdominis | ムスクルス・オブリクース・エクステルヌス・アブドミニス |
※ 名前は、腹部を斜めに走ること(斜、oblique)、一番外層にあること(外、external) から来ている |
おなかのかべ(腹壁)の側面(側腹壁)から前面にかけての腹壁筋を側腹筋(群)という言い方もあるが、側腹筋群には皮膚に近い側から順に、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋がある。
外腹斜筋の起始は、肋骨の下半分(第5肋骨以下、第12肋骨まで)で、そこから前下方に向かって斜めに走る。停止は 1〜3 までの幅広い部位になる。
- 腹直筋をつつむ腱膜である腹直筋鞘になる部分と、
- もう少し外側へと進み、下肢の付け根の鼠径部(恥骨結合から上前腸骨棘)にいって鼠径靱帯になる部分、
- さらに外側へと走り、腸骨(いわゆる腰骨)の上縁(上前腸骨棘から腸骨稜にかけて)につく部分 がある。
働きは、他の腹壁筋とともに、腹腔(おなかの内臓のある空間)の中にある内臓を守り、排便などのとき、おなかに力を入れて、腹腔の容積を減らし、便を押し出すのに働く。また、体を前や横に曲げたり、ひねったりといった動作や、腹式呼吸時の呼気や歌を歌うときにも働く。