縦郭 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2010-11-10 (水) 22:20:17)
- 2 (2011-11-04 (金) 00:17:10)
- 3 (2011-11-04 (金) 00:17:10)
縦郭とは、胸の内臓がある胸腔のうち、左右の肺にはさまれた中央部のこと。縦郭には、心臓の他に多くの内臓がある。
胸腔の中では、真ん中に縦郭があり、その両側に胸膜に包まれた肺があるので、左右の胸膜にはさまれた場所が縦郭で、肺以外のすべての胸腔内臓は縦郭にある。縦郭は前部は胸骨の後方、後部は胸椎に接する。また、上は胸腔の上端である胸郭上口(第1肋骨や胸骨に囲まれた穴)から下は横隔膜まで続く。大きく上縦郭(縦郭上部)と下縦郭(縦郭下部)に分かれ、下縦郭は心臓よりも前部(腹側)を前縦郭(縦郭前部)、後部(背側)を後縦郭(縦郭後部)、心臓のあるところを中縦郭(縦郭中部)という。上縦郭には、心臓から出る大血管(大動脈弓、上大静脈など)、気管、食道、胸腺など、中縦郭には心臓、 後縦郭には、食道、胸大動脈などがある。