嗅神経 のバックアップ(No.5)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
嗅神経とは、第1脳神経。12対ある脳神経のうち最も前方にあり、大脳(終脳)につながっている。鼻でかいだにおいの情報(嗅覚)を脳に伝える、感覚性の神経線維だけからできる脳神経。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 嗅神経 * | きゅうしんけい |
第1脳神経、第I脳神経 | だい1のうしんけい | ||
略語 | CN I | スィ―・エヌ・ワン | |
英語 | olfactory nerve | オルファクトリー・ナーヴ | |
first cranial nerve cranial nerve I | ファースト・クレイニアル・ナーヴ | ||
ラテン語 | nervus olfactorii | ネルウス・オルファクトリイイ | |
* 「嗅」の字は、「臭い」(くさい)ではなく、「においを嗅ぐ」(かぐ) |
嗅神経は鼻粘膜から大脳の嗅球までのびる神経。鼻粘膜のうち、においをかぐところ(鼻粘膜嗅部、嗅上皮)は鼻腔の天井の最も高い位置にある。その場所は頭蓋骨(篩骨)に接していて、その反対側、篩骨の上方には大脳の嗅球がある。