仙骨 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 仙骨とは、背骨脊柱)の下部をつくる骨で、殿部)の上部中央にあり、骨盤をつくるでもある。

 上部が幅広く、下部が狭くなる逆三角形をしている。内部の構造から、もともと5コの椎骨仙椎)だったものが、完全に融合して仙骨になったと考えられている。仙骨の上端は第5腰椎と、下端では尾骨関節をつくる。また、上部の左右では寛骨(の腸骨)と動かない関節(仙腸関節)をつくり、仙骨と寛骨は一体となって骨盤をつくる。

 脊髄神経は、通常は脊柱の側面にある椎間孔から出ていくが、椎間孔は隣り合う椎骨の間にできたすきまである。仙骨ではこの部分は仙骨内部に隠れていて、脊髄神経(仙骨神経)は前枝後枝に分かれたあと、前枝は骨盤内に面した前仙骨孔から、後枝は殿部に面した後仙骨孔から出る。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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