十二指腸腺 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 十二指腸腺とは、またはブルンナー腺とは、消化管の壁の中で、十二指腸にだけあるで、から流れてきたものが強い酸性なので、それを中和させるようなアルカリ性の粘液を十二指腸の内腔に向かって分泌する外分泌腺

* ブルンナー(ブルンネル)は、ヨハン・C・ブルンネル Johann C. Brunner の名前から
** ごく小さな腺が密集しているので複数形で扱うことが多い
言語表記発音、読み方
日本語医学十二指腸腺じゅうにしちょうせん
ブルンナー腺*ブルンナーせん
ブルンネル腺*ブルンネルせん
英語複数扱い**duodenal glandsデュオーデナル・ランズ
デュオディーナル・ランズ
Brunner glands*ンナー・グランズ
ラテン語複数扱い**glandulae duodenalesグランドゥラエ・ドゥオデナレス

 十二指腸のうち、特に、幽門に近い側に発達している。

 十二指腸の壁の一番内側の粘膜ではなく、粘膜の層といちばん外側の筋層との境目にある粘膜下層(粘膜下組織)にあるのが特徴。粘膜下層に管状にならんでいるは、粘膜にある腸腺へと接続されていて、その腸腺が内腔につながっている。つまり、十二指腸腺の分泌する粘液は、実際には腸腺から腸内に放出される。

消化管の壁で、粘膜ではなく、その外側の粘膜下層があるのは、十二指腸の十二指腸腺と、食道食道腺ぐらいしかない
腸腺十二指腸腺は別のもの。十二指腸には、腸の他の部分と同じように腸腺があり、それとは別に十二指腸腺もある

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