小菱形筋 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 小菱形筋とは、背部浅層にあるのひとつ。背骨(脊柱)の首の根元のあたりから肩甲骨内側斜め上方に引っ張り上げる筋。大菱形筋のすぐ上方に並んでいて、まとめて菱形筋と呼ぶこともある。

位置、起始と停止

 小菱形筋は首の後ろ(項部)から背中の上部(上背部)にかけてあり、僧帽筋をめくるとその深層にある。脊柱頚椎のうち、第6、第7頚椎の棘突起から起こる。外下方に斜めにのびて、肩甲骨内側縁の上部につく。  小菱形筋のすぐ下方には大菱形筋が接している。その境界の筋膜は不完全な場合がある。

働き

 肩甲骨を内上方に引っ張り上げる。をすくめる動き、胸を張る動きなど。また手で重いものを持つときや肩にものを掛けるときなどに、肩甲骨を保持する働きなど。

 同じく肩甲骨内側に引き上げる小菱形筋肩甲挙筋がある。これらの3つの筋は並んでいる。反対に肩甲骨を外下方に引っ張る筋には前鋸筋がある。

支配神経と血管

 腕神経叢肩甲背神経

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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