肩甲下筋 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 肩甲下筋とは、肩甲骨から上腕骨に付く、肩関節を支える筋のひとつ。いわゆるインナーマッスルのひとつ。肩甲骨の前面(胸郭に面する面)から上腕骨前面へのびる筋。上腕を体の内側の向きに回す(=内旋)働きがある。

位置、起始と停止

 背中側からみると肩甲骨の裏側(前面、腹側面)にあり、前から見ると胸郭の後ろにある、体表から遠い

 起始肩甲骨の前面(肋骨面)の広いたいらな部分、肩甲窩上腕骨小結節に停止する。そのは上腕骨を外側から回りこんできた棘上筋棘下筋小円筋などの腱とあわさって、肩関節を包む帯状の腱、ローテーターカフ(回旋筋腱板)をつくる。

働き

 上腕内旋させる。またローテーターカフをつくる筋全体として、上腕骨を引き寄せ、肩関節を固定、安定させる。

支配神経と血管

 腕神経叢肩甲下神経

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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