腸骨稜 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 腸骨稜(ちょうこつりょう)とは、骨盤をつくっている骨の部位の名前。骨盤をつくっている腸骨の上縁が上向きに弧を描いている縁の部分。骨盤のもっとも上の部分で、体表からも触ることができる。

 骨盤仙骨の両側に左右の寛骨がついてできている。寛骨は腸骨坐骨恥骨が融合しているが、腸骨は骨盤の上半分のすべてをつくっている骨。

 の横に手を当てたとき、触ることができるの部分が腸骨稜で、腸骨稜の前端で角を作っているのが上前腸骨棘、後端は上後腸骨棘。上前腸骨棘と上後腸骨棘の間が腸骨稜。

 腸骨稜は、腹筋腹壁)の付く場所。特に内腹斜筋はおもに腸骨稜と上前腸骨棘から起こる。他にも、外腹斜筋の一部は腸骨稜に終わり、腹横筋の一部が腸骨稜から起こる。

 
 

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