内眼筋
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
内眼筋とは、眼球の内部にある筋の意味で、ふつうは虹彩にある2つの筋(瞳孔括約筋と瞳孔散大筋)と、毛様体筋のあわせて3つを指す。どれも平滑筋で、自律神経によって自動的に調節されているので、意識的に力をいれたりすることはできない。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 内眼筋 | ないがんきん |
英語 | internal ocular muscle | インターナル・オキュラー・マッスル |
瞳孔括約筋は、瞳孔(虹彩の中心にある穴)を取り巻くように虹彩を一周する筋で、これが収縮すると瞳孔が小さくなる。瞳孔散大筋は、虹彩の周囲に向かって放射状に走る筋で、これが収縮すると瞳孔が開く。毛様体筋は、毛様体内でいろいろな向きに走る筋で、毛様体筋が収縮するとレンズが丸くなって近くにピントがあう。
瞳孔括約筋と毛様体筋は副交感神経(動眼神経)支配で、瞳孔散大筋は交感神経支配。