白膜
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
白膜とは、いくつかの器官の表面などを包んでいる、厚く強い膜で、肉眼で見ると白っぽく見えることからこの名がある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 白膜 | はくまく |
ラテン語 | tunica albuginia | テュニカ・アルブギニア |
コラーゲン線維がびっしりと詰まった密性結合組織からできていて、膜の中には血管が少ない。コラーゲン線維の色と血管が少ないことで、膜は白く輝くような色に見える。
白膜のある場所の例 †
- 精巣(睾丸)の表面にある。精巣を覆い、完全に包んでいる。
- 卵巣の表面にある。表面の漿膜の内側に層を作っている。
- 陰茎の内部にある。勃起組織である海綿体(陰茎海綿体と尿道海綿体)の表面をつつんでいる。内部の血管をまもっており、圧力が高くなったときに構造を維持する役割を果たす。