視神経
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
視神経とは、眼(眼球)と脳(間脳)とをつないでいる神経。脳とつながっている末梢神経(=脳神経)のうち、前から2つ目にある第2脳神経(第II脳神経)である。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 視神経 | ししんけい |
第2脳神経、第II脳神経 | だい2のうしんけい | ||
略語 | CN II | スィー・エヌ・トゥー | |
英語 | optic nerve | オプティック・ナーヴ | |
second cranial nerve, cranial nerve II | セカンド・クレイニアル・ナーヴ | ||
ラテン語 | nervus opticus | ネルウス・オプティクス |
視神経は、眼で見えたものの情報(視覚)を、脳へ伝える神経線維が束になってでできている。感覚性(求心性)の神経線維だけからできている神経である。
視神経は数 mm の太さがあり、片側約100万本の神経線維が集まっててきている。眼球の後ろ側(眼窩の奥側)からでて、眼窩の後端にあいた穴(視神経管)を通り抜けて、頭蓋腔に入る。左右の視神経はここで一旦あわさり、再び分かれてから脳につながっている。左右の視神経のあわさったところを、視交叉(しこうさ)という。また、視交叉から脳の側の部分の視神経を特に視索(しさく)と呼ぶ。視交叉では左右の神経線維の一部が入れ替わる。