体壁 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
体壁とは、胴体(=体幹)の内臓を守るように取り囲む壁のこと。胸部の胸壁、腹部の腹壁に分けられる。
体幹(胴体)には、首のすぐ下から下腹部まで続く巨大な空洞があり、胸や腹の内臓がびっしり入っている。胸部と腹部の間は横隔膜が隔てていて、横隔膜の上を胸腔、下を腹腔と呼び、それぞれを囲む部分を胸壁、腹壁という。胸壁は肋骨や胸骨などの骨と肋間筋などの筋から、腹壁は腹壁筋(腹筋)から主につくられる。それらの内側には胸膜、腹膜が、外側には皮下脂肪のある皮下組織、皮膚がある。