皮下組織 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 陰嚢とは、男性ののところ、陰茎のすぐ後側、会陰部の前にある、皮膚が垂れ下がった部分のこと。陰嚢の中には、精巣(睾丸)と精巣上体(副睾丸)が入っている。

言語表記発音、読み方
日本語医学陰嚢いんのう
英語scrotumスクータム

 精巣精子を作り、アンドロゲン(男性ホルモン)を分泌する器官だが、精子発生は、体温よりも低い温度でないとうまく起こらないため、体外に飛び出した陰嚢内で、冷やすようになっている。

 陰嚢の皮膚には汗腺が多く、真皮組織の深層には平滑筋が発達し、これが縮んだときに、皮膚にしわがよるようになっている(肉様膜と呼ばれている)。これらは陰嚢が冷えやすいように。また、肉様膜よりも深層には、精巣挙筋という骨格筋があって精巣を包んでおり、精巣を腹腔のほうに引っ張りあげることができる。

 陰嚢は、女性生殖器系大陰唇相同器官である。

カテゴリー: 男性生殖器系 | 腹部 | 皮膚

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。