細網組織 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2017-08-31 (木) 16:38:39)
- 2 (2017-08-31 (木) 16:38:39)
細網組織(さいもうそしき)または細胞結合組織(さいもうけつごうそしき)とは、結合組織の一種で、リンパ球などをたくさん含むリンパ系の器官でみられる特殊な組織。細網組織では、細網細胞と細網線維が網目状の構造をつくっており、そのすき間にリンパ球やマクロファージなどの移動(遊走)する細胞や液体などがある。
細網線維とはレチクリン線維とも呼ばれる、III型コラーゲンでできた、不規則に枝分かれした細い線維。この細網線維を合成して分泌するのが細網細胞。細網細胞とは、線維芽細胞の特殊化したタイプで、細網線維を作り出すとその場にとどまって、細網細胞と細網線維があわせて3次元的な網目構造をつくる。この網目のすき間に、あるいは網目を足場としてリンパ系の細胞をたくさん保持している。
細網組織が見られるリンパ系器官とは、リンパ節、扁桃、脾臓、胸腺、骨髄など。
細網細胞や細網線維は、細網組織以外にも見られるため、これらの細胞や線維がある組織をみな細網組織と呼ぶわけではない。