主細胞 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
主細胞とは、いくつかの器官で名付けられている細胞の名前。同じ細胞がいろいろな器官にいるわけではなく、同じ名前の別の細胞。大抵の場合、その器官で主な働きをになう細胞である。
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胃の主細胞 †
胃の主細胞とは、胃粘膜の胃腺(固有胃腺、胃底腺)にある。胃腺の上皮には何種類かの細胞がいるが、そのうち、胃の消化酵素(ペプシン)の前駆体であるペプシノーゲンを分泌する細胞。主細胞は、管状で細長い胃腺の一番奥に多い。
胃腺には主細胞以外に、塩酸を分泌する壁細胞もいて、主細胞から分泌されたペプシノーゲンは塩酸にあうと分解されてペプシンになる。
上皮小体(副甲状腺)の主細胞 †
上皮小体(副甲状腺)の主細胞とは、上皮小体でもっとも多い細胞で、上皮小体ホルモン(パラトルモン、パラソルモン)を分泌する細胞。
精巣上体、精管の主細胞 †
精巣上体(副睾丸)や精管の主細胞とは、精巣上体の精巣上体管や精管の上皮をつくる細胞。多列円柱上皮の円柱細胞で、内腔に面した表面には、不動毛と呼ばれる長い微絨毛が生えている。