膀胱 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
膀胱とは、下腹部の骨盤内にある器官で、腎臓で作られた尿が流れ込んで、体外に排出されるまで一時的にためておく袋の働きをしている。泌尿器系の器官。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 膀胱 | ぼうこう |
英語 | urinary bladder | ユーリナリー・ブラダー | |
bladder | ブラダー | ||
ラテン語 | vesica urinaria | ウェスィカ・ウリナリア |
場所は、骨盤内器官としては体の一番前にあり、恥骨結合のすぐ裏側にある。膀胱には腎臓から尿が流れ込んでくる尿管が2本、体外へとつながる尿道が1本、つながっている。
基本構造は、平滑筋でできたほとんど筋肉の袋である。筋層は内側の空間にどれだけ尿がたまっているかにあわせてのびるので、膀胱全体の大きさもそれにつれて大きく変わる。
内腔に面したいちばん内側には、粘膜がある。粘膜の上皮は、膀胱の伸び縮みにあわせることができる特殊な上皮になっていて、移行上皮という。