近位 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 近位とは、ある基準となる場所に対して、「基準点に近い位置」を指す言葉。対義語は遠位

言語表記発音、読み方
日本語医学近位きんい
英語形容proximalキシマル

 この言葉が使われるときには、あらかじめ基準の場所が暗黙のうちに決まっているのが普通なので、それを知っておく必要がある。

使用例

  • 消化管では、を基準として考えたとき、口に近い場所を近位という。
  • うで(上肢)、あし(下肢)などでは、体の胴体(体幹)を基準として考えて、うでやあしの根元に近い場所を近位という。
  • 親指以外ので、指の途中に2つずつある関節(指節間関節、IP関節)は、指の根元に近いほうを近位指節間関節(PIP関節)という。
  • 腎臓尿細管では、最初に原尿がつくられる腎小体糸球体ボウマン嚢)に近い側にある部分を近位尿細管という。

派生用語

近位側(きんいそく)
近位と同じ意味。
近位端(きんいたん)
ある構造の近位側の端のこと
近位部(きんいぶ)
ある構造の近位側の領域のこと

カテゴリー: 方向 | 位置

 
 

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