大腿四頭筋 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
大腿四頭筋とは、大腿の前面にある大きな筋で、膝関節の伸筋。下腿を伸ばす働きがある。
筋頭が4つに分かれている四頭筋で、その4つの筋は、大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋。これらの4つの筋は、下部では大腿四頭筋腱として1つに集まって膝を越え、脛骨前面につく。膝蓋骨(膝の皿の骨)は、大腿四頭筋腱の中に埋まっている。
大腿四頭筋の4つの筋のうち、大腿の表面に面しているのは3つで、外側から、外側広筋、大腿直筋、内側広筋の順に並ぶ。中間広筋は、大腿直筋の深層にある。筋の起始は、大腿骨から起こるのは、外側広筋、中間広筋、内側広筋の3つで、それぞれ、大腿骨の外側面、前面、内側面から起こり、大腿骨に接して走る。大腿直筋だけは、骨盤の下前腸骨棘などから起こるので、股関節と膝関節を越える二関節筋。4つのうち、もっとも太いのは外側広筋。