脂腺 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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脂腺とは、または皮脂腺とは、皮膚などにあって皮脂を分泌する外分泌腺。皮脂は脂質などの成分をたくさん含んでおり、皮膚を乾燥や感染から守る。
最もたくさんある脂腺は、毛根を囲む毛包の隣にあるタイプで、脂腺の導管が毛包につながっている。皮脂が毛穴から分泌されることになる。毛包腺ともいう。毛包腺は場所により多い少ないはあるものの、毛の生えている皮膚、毛穴のある皮膚ならどこにでもある。
これに対し、毛包に付属しない脂腺は、独立脂腺と呼ばれ、こちらは体の決まった場所に多い。瞼板腺(マイボーム腺)はその例。
脂腺の構造は、表皮の重層扁平上皮に由来する細胞が、真皮内にしずく型に、または房状の塊をつくる。この細胞は細胞内に脂肪滴を蓄積する。