咽頭 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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のどでこの項目を参照しています
咽頭とは、いわゆる「のど」の一部で、鼻腔、口腔、喉頭、食道とつながっている部分。肺に出入りする空気、飲み込んだ食べ物の両方が通る部分。肺にいく空気だけが通る喉頭も「のど」というので注意が必要。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 咽頭 | いんとう |
ラテン語、英語 (ギリシャ語由来) | pharynx | ファリンクス |
肺に出入りする空気、飲み込んだ食べ物の両方が通る部分なので、消化器系と呼吸器系との両方に属するといえる。
構造と機能 †
咽頭の壁の表面(食べ物に接する一番内側)には粘膜がある。咽頭の粘膜は多くの部分では重層扁平上皮に覆われている。その下層(外側)にはさまざまな走り方をしている筋肉の層がある。筋が順序良く収縮することで食べ物をうまく飲み込む動作(嚥下)が行われる。咽頭の筋は骨格筋で、自分の意思で収縮できる随意筋である。
咽頭は咽頭上部(=咽頭鼻部、上咽頭)、咽頭中部(=咽頭口部、中咽頭)、咽頭下部(=咽頭喉頭部、下咽頭)の3つの部分に分けられる。上部では鼻腔につながり、中部では口腔につながり、下部では喉頭と食道につながる。