脛骨 のバックアップ(No.5)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2012-09-25 (火) 00:30:29)
- 2 (2012-09-25 (火) 00:30:29)
- 3 (2018-01-10 (水) 21:55:25)
- 4 (2020-04-24 (金) 14:53:59)
- 5 (2020-04-24 (金) 15:02:36)
関連する内容が、下腿骨の項目にあります
脛骨とは、または、𦙾骨とは、すね(下腿)に2本ある骨のうちの内側のほう。長骨である。向こうずねをつくっている骨で、下腿の前面の皮膚のすぐ下にあるので体表からさわれる。下腿のもう1本の骨は腓骨で、これらを合わせて下腿骨と呼ぶことがある。腓骨は脛骨の外側、下腿の後面のふくらはぎに近い場所にある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 脛骨、𦙾骨* | けいこつ |
英語・ラテン語 | tibia* | ティビア | |
英語 | shank bone** | シャンク・ボウン | |
shin bone** | シン・ボウン | ||
英語 | 形容 | tibial ~ *** | ティビアル |
* | 𦙾 (「軽」の「車」のかわりに「月」)は、 脛 の異体字(略字)。JIS第4水準の漢字で、 OSや機種によっては表示されない場合がある。異体字の項目を参照 |
** | shank、shin はどちらも「すね」の意味 |
*** | 脛骨の、だけでなく、脛側の、の意味もある |
下腿で体重を支えているのは脛骨。脛骨は腓骨よりもずっと太い。これは、下腿の骨がつくる関節を考えるとわかる。脛骨は、上端で大腿骨との間で膝関節をつくり、下端では腓骨とともに距骨との間で距腿関節をつくる。一方、腓骨の上端は脛骨につくだけで膝関節には関係せず、大腿骨とは結合しないため、膝から上の重さはすべて脛骨が受ける。
図:脛骨(前から見たところ) *1 |
膝関節をつくる脛骨の上端は太く広がっていて、ふくらんだ部分の内側半分を内側顆、外側を外側顆という。内側顆と外側顆の上面に関節面がある。外側顆の斜め下に腓骨がつく腓骨関節面がある。下端では、特に内側に向かって太くなっていて、そこには内くるぶしに対応するふくらみ、内果があり、下方にもとびだしている。外側には腓骨がつくくぼみの腓骨切痕がある。上端と下端の間が脛骨体。脛骨体の横断面は三角形をしていて、前面がとがって前縁をつくる。前縁の上端付近にはゆるいふくらみ、脛骨粗面がある。脛骨粗面は、大腿四頭筋からつづく膝蓋腱がつく場所である。
図:脛骨(前から見たところ) *2 脛骨(ピンク )は上端で、大腿骨(緑色 )、膝蓋骨(オレンジ色 )と膝関節を作り、そこからやや離れたところで腓骨(青色 )と連結する。下端では腓骨(青色 )と距骨(黄色 )とともに足首の関節である距腿関節をつくる |
図:脛骨(後ろから見たところ) *3 脛骨(ピンク )は上端で、大腿骨(緑色 )、膝蓋骨(オレンジ色 )と膝関節を作り、そこからやや離れたところで腓骨(青色 )と連結する。下端では腓骨(青色 )と距骨(黄色 )とともに足首の関節である距腿関節をつくる |
図:脛骨(左足を左側から見たところ) *4 脛骨(ピンク )は上端で、大腿骨(緑色 )、膝蓋骨(オレンジ色 )と膝関節を作り、そこからやや離れたところで腓骨(青色 )と連結する。下端では腓骨(青色 )と距骨(黄色 )とともに足首の関節である距腿関節をつくる |
*1 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本
*2 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本
*3 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本
*4 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本