精巣 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
精巣とは、男性の下腹部にある器官で、精子を作り出し、また、アンドロゲン(=男性ホルモン)を分泌する器官。睾丸とも呼ばれる。男性生殖器系に含まれる。俗称は金玉。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 精巣 | せいそう |
睾丸 (*1) | こうがん | ||
一般 | 金玉 | きんたま | |
英語・ラテン語 | 単数 | testis | (英語読み)テスティス (ラテン語読み)テスティス |
複数 | testes | (英語読み)テスティーズ (ラテン語読み)テステス | |
ラテン語 | orchis (*2) | オルキス | |
didymis (*2) | ディディミス | ||
ドイツ語 | Hoden | ホーデン |
*1 睾丸は、哺乳類などの卵型をしている精巣の呼び名。医学の分野では、睾丸という言い方は使われなくなりつつあり、すべて精巣に言い換えられている
*2 ギリシャ語由来
精巣は陰茎の下に位置し、精巣のまわりの皮膚は、精巣を包むように下腹部から袋状に垂れ下がっている。ここを陰嚢という。このため、精巣の温度は、体温よりも低い温度に保たれている。これは、精子は体温よりも低い温度でないと正常に作られないため。
精巣で作られた精子は、精巣の隣にある精巣上体(=副睾丸)に送られ、ここで成熟する。