陰嚢
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
陰嚢とは、男性の股のところ、陰茎のすぐ後側、会陰部の前にある、皮膚が垂れ下がった部分のこと。陰嚢の中には、精巣(睾丸)と精巣上体(副睾丸)が入っている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 陰嚢 | いんのう |
英語 | scrotum | スクロータム |
精巣は精子を作り、アンドロゲン(男性ホルモン)を分泌する器官だが、精子発生は、体温よりも低い温度でないとうまく起こらないため、体外に飛び出した陰嚢内で、冷やすようになっている。
陰嚢の皮膚には汗腺が多く、皮下組織には平滑筋が発達し、これが縮んだときに、皮膚にしわがよるようになっている(肉様膜と呼ばれている)。これらは陰嚢が冷えやすいように。また、肉様膜よりも深層には、精巣挙筋という骨格筋があって精巣を包んでおり、精巣を腹腔のほうに引っ張りあげることができる。