棘下筋 のバックアップ(No.3)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2010-03-05 (金) 09:55:05)
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- 4 (2018-08-04 (土) 15:41:46)
棘下筋とは、肩の後ろにある筋で、肩甲骨から上腕骨を支える筋のひとつ。肩甲骨の棘下窩からおこるのでこの名がある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 棘下筋 | きょくかきん |
英語 | infraspinatus (muscle) | インフラ-スパイネイタス(・マッスル) | |
ラテン語 | musculus infraspinatus, m. infraspinatus | ムスクルス・インフラスピナートゥス |
位置、起始と停止 †
棘下筋は、三角筋に深層にある肩の深層の筋。背中側から棘下筋をみると、肩甲骨の背面の広い部分(肩甲棘より下の部分=棘下窩)から、肩に向かって進み、肩関節の外側に進む。
起始は棘下窩の広い範囲で、肩の三角筋の深層で停止腱になり、肩関節を後ろから回りこむように包み、上腕骨の大結節の中部に停止する。腱が肩関節を囲むところで、棘上筋、小円筋、肩甲下筋の腱とあわさり肩関節を包む帯状の腱(ローテーターカフ、肩回旋筋腱板)をつくる。
働き †
棘下筋の腱は肩関節を後ろから回りこんで上腕骨につくので、棘下筋が収縮すると、上腕を後ろに引き(=伸展)、また上腕を外向きに回転する(=外旋)働きがある。また、ローテーターカフをつくる他の筋とともに上腕骨を肩関節に引き付け、支える作用がある。
支配神経と血管 †
腕神経叢の肩甲上神経 (C4~C6)。