硝子軟骨 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

軟骨の構造については、軟骨組織にあります

 硝子軟骨とは、または、ヒアリン軟骨とは、全身の軟骨をつくっている軟骨組織の種類のひとつ。軟骨の主成分である軟骨基質が半透明でガラスのように透き通っていて、内部に線維が含まれていないように見える軟骨組織のこと。硝子軟骨でできている軟骨には、関節軟骨肋軟骨気管軟骨気管支軟骨などがある。

言語表記発音、読み方
日本語医学硝子軟骨しょうしなんこつ、ガラスなんこつ
ガラス軟骨
ヒアリン軟骨
英語hyaline cartilageイアリン・ーティリッジ
ラテン語cartilago hyalinaヒアリナ・カルティラゴ

 軟骨組織は、軟骨細胞と軟骨細胞が周囲に分泌したものがたまってできる軟骨基質でできている。軟骨基質には、コンドロイチン硫酸などの細胞外基質と、線維が含まれている。線維の種類によって、軟骨組織は3種類に分類されている。弾性線維がたくさん含まれている弾性軟骨コラーゲン線維がたくさんふくまれている線維軟骨に比べて、硝子軟骨はふつうの顕微鏡では線維が含まれていないように見える。しかし実際には、太い線維は含まれていないが、電子顕微鏡でみると、コラーゲン線維のもとになるコラーゲン細線維はたくさん含まれていて、この軟骨の弾力性をつくっている。このコラーゲン細線維をつくっているコラーゲンタンパク質はII型コラーゲンである。

カテゴリー: 組織分類 | 結合組織 | 軟骨

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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