腸管
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
腸管(ちょうかん)とは、2つの意味で使われることがある言葉で、解剖学的には厳密に定義されていない.
1. 腸管=消化管の意味 †
腸管は、「消化管」と同じ意味で使うことがある。口から肛門までの全体を指す。発生学での使い方。発生学では、消化管の各部分がまだ区別のできない時期に、口から肛門までを3つの部分に分けて、前腸、中腸、後腸と呼ぶ。これらを全部合わせて腸管。
2. 腸管=腸の意味 †
腸管は、「腸」と同じ意味で使うことがある。この場合は、「~腸」という呼び名で呼ばれる部分をまとめて呼ぶので、食道や胃は含まず、小腸(十二指腸、空腸、回腸)と大腸(盲腸、結腸、直腸)までを含む。