アンドロゲン のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2008-11-06 (木) 01:16:20)
- 2 (2018-01-10 (水) 21:54:42)
アンドロゲンとは、男性ホルモン(=雄性ホルモン)の意味。筋肉を発達させるなど、体を男性化する作用、精子、精液をつくるための男性生殖器系の器官を発達させる作用などがあるホルモンをまとめて呼ぶときの言い方。代表的なアンドロゲンの作用を持つ物質はテストステロン。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | アンドロゲン | アンドロゲン |
男性ホルモン (*1) | だんせいホルモン | ||
雄性ホルモン (*1) | ゆうせいホルモン | ||
英語 | androgen | アンドロジェン | |
male sex hormone | メイル・セックス・ホーモン |
*1 一般的な言い方は雄性ホルモンだが、ヒトの場合は男性ホルモンを使う
男性の体内では、精巣にあるライディッヒ細胞(=ライディッヒの間質細胞)から分泌され続けていて、血液中を循環している。ライディッヒ細胞から分泌されるアンドロゲンの物質名は、テストステロン(略称 T)。
テストステロン以外のアンドロゲン †
テストステロン以外のアンドロゲンには、5α-ジヒドロテストステロン(略称 DHT)、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、アンドロステンジオンなどがある。これらはいずれもステロイドホルモン(ステロイドという低分子の油状物質のホルモン)。
5α-ジヒドロテストステロン(DHT)は、血液中を流れてきたアンドロゲンが標的器官の細胞内に取り込まれた後、そこでテストステロンが変化してできる物質で、アンドロゲンの作用としてはテストステロンよりもずっと強い。
デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、アンドロステンジオンは、ごく弱い作用を持ったアンドロゲンで、男性でも女性でも副腎皮質などで作られているし、ほかのステロイドホルモンをつくる途中の中間物質でもあるので、精巣でも卵巣でもつくられている。