腹腔 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2008-10-12 (日) 15:03:40)
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腹腔とは、体のなかにある空間のひとつで、おなかの内臓が入っている場所のこと。そのまわりは主に筋肉でできた壁(=腹壁)によって囲まれている。腹腔には、多くの内臓(腹腔内器官、腹腔内臓)が入っている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 腹腔 | ふくくう (*1) |
英語 | abdominal cavity | アブドミナル・キャビティ |
*1 腔の読み方は、「腔」の項目に
腹腔のまわりの壁 †
腹腔のまわりの壁(=腹壁)は主に筋肉からできている。胸腔のように、肋骨などの骨で守られているわけではない。
- 腹腔の前と横は、腹筋の壁によって囲まれている。後ろ側の壁は、おなかの部分の背骨(腰椎)とそれを取り囲んでいる背筋などによってできている。
- 腹腔の上側には、胸の部分の内臓が入っている胸腔があるが、胸腔と腹腔との間は、筋肉でできた仕切り(=横隔膜)がある。
- 腹腔の下側には、骨盤という、平たい骨が組み合わせってできたバケツが埋まっており、腹腔の内臓は、骨盤によって支えられている。このバケツの形をした骨盤の中の部分を、骨盤腔(こつばんくう)と呼んで、腹腔と区別し、腹腔と骨盤腔とをあわせて、腹骨盤腔とよぶこともある。
腹腔にある内臓 †
腹腔には、多くの内臓が入っている。腹腔にある内臓は、胃、小腸、大腸などの消化管、肝臓、胆のう、膵臓などの消化液をつくる内臓のほか、脾臓、腎臓、副腎、太い血管などがある。これらを、ふつう腹腔内器官(腹腔内臓)とまとめて呼ぶ。また、骨盤の一番底には、膀胱、子宮と卵巣(女性なら)、直腸などがあり、これらは、骨盤の内部にあるため、骨盤腔内器官(骨盤内臓)と呼ぶこともある。
関連項目 †
カテゴリー: 一般構造 | 腹部