細気管支 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 細気管枝とは、に入っていく気管枝が枝分かれし、最終的に肺胞に到達するまでの途中にあたる、細い気管枝のこと。大抵、肺に入ったあと6回以上枝分かれしたあとで、穴の直径が1 mm 未満。もっと太い気管枝と同様に、まわりを平滑筋の層で取り巻かれるが、気管枝軟骨気管枝腺はほとんどない。

言語表記発音、読み方
日本語医学細気管支さいきかんし
英語bronchioleンキオール
ラテン語bronchiolus(英語読み)ブロンキーラス
(ラテン語読み)ブロンキオルス

 肺の内部は、肺胞という無数の小部屋に分けられる。ガス交換は主に肺胞で行われる。肺胞に空気が届く時に通る道が肺に入った気管支から枝分かれする。これは、1つの肺を大木に例えると、無数の葉が肺胞で、大木の幹から枝のように気管支がつながるイメージ。動脈静脈も気管支同様に枝分かれして、肺胞の非常に薄い壁をとおる毛細血管になる。

肺の構造

 肺のある場所は胸腔といい、肋骨などによってつくられる胸郭に囲まれる。胸腔の中央部が、心臓血管が通る縦隔で、その左右に肺がある。肺に出入りする太い管は、気管支肺動脈肺静脈でこれらは肺の縦隔の側からまとまって出入りする。その場所は肺門。肺門のところ以外では肺の表面は胸膜に包まれる。胸膜は肺門の回りで折り返し、胸腔の内側全体を覆う。

 肺の形は胸腔の形にあわせて、上部が細く下部が太い。一番上がとがった肺尖、一番下は横隔膜に接してたいらになった横隔面。胸郭に接する外側は肋骨面。肺には右肺で2ヶ所、左肺で1ヶ所、深い切れこみがあり、それにより右肺で上葉中葉下葉、左肺では上葉と下葉に分かれる。切れこみは、右肺で斜裂水平裂、左肺は斜裂。

カテゴリー: 呼吸器系 | 胸部

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。