肩甲骨 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

肩胛骨貝殻骨かいがねでこの項目を参照しています

 肩甲骨とは、二の腕(上腕)の付け根、にある。平べったい骨(扁平骨)で、形は縦に長い逆三角形。左右1対あり、肋骨などでできている胸郭の後面に沿ってある。鎖骨とともに上肢帯を作っている骨。

言語表記発音、読み方
日本語医学肩甲骨肩胛骨 (*1)けんこうこつ
一般貝殻骨 (*2)かいがらぼね
古語 (*3)かいがね
ラテン語・英語scapula(ラテン語読み)スカプラ
(英語読み)スピュラ
英語shoulder bladeショウルダー・ブイド
blade boneイド・ウン

*1 本来の漢字は、「肩胛骨」だが、医学・解剖学では、「肩甲骨」が普通。現在の医学辞書には「肩胛骨」は載っていないことも多い。「甲」と「胛」は異体字ではなく、意味の違う字
*2 前面がゆるくくぼんでいて、二枚貝の貝殻のような曲面をしていることから呼ばれる俗称
*3 「胛」(コウ)は、古語では「かいがね」と読む

 上腕の運動の支点になる骨だが、肩甲骨そのものも、向きを変えたりすることができる。これは上腕をさらに自由に運動させるのに重要な役割をもっている。

  • 肩甲骨の外側の端には関節窩がある。肩甲骨の関節窩は浅い半円形の窪みで、ここに上腕骨上腕骨頭がはまって、肩関節を作る。肩関節が上肢の運動の中心になる。
  • 肩甲骨の外側に飛び出している肩峰の内側には肩峰関節面があって、ここで肩甲骨と鎖骨肩鎖関節をつくっている。肩鎖関節は、肩甲骨そのものが動くときの支点となる。
 

カテゴリー: 運動器系 | 骨格系 | | 上肢 | 上肢帯 | 胸部

 
 

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