尿生殖隔膜 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2012-08-14 (火) 07:57:53)
- 2 (2012-08-31 (金) 09:04:05)
尿生殖隔膜とは、骨盤底(骨盤下口)の前方の半分をふさいでいる、いくつかの筋が作っている筋層のこと。尿道や腟(女性の場合)がこの筋層を貫通するので、「尿」+「生殖」隔膜という名前がついている。尿生殖隔膜をつくる筋は、主として深会陰横筋や、中央部では尿道括約筋である。
骨盤腔の横の壁は骨(寛骨と仙骨)でできているが、下側は大きな穴(骨盤底または骨盤下口)になっていて、主に筋肉でできた壁でふさがれている。尿生殖隔膜も骨盤底をふさいでいる筋層のひとつ。骨盤隔膜は、骨盤底の全体をふさいでいるが、尿生殖隔膜は、骨盤隔膜よりも表面に近い側にあって、前の方だけにあり、そこを貫通する尿道や腟を支えている。直腸(と肛門)はもっと後部にあるので、骨盤隔膜は貫通するが、尿生殖隔膜を通らない。
尿生殖隔膜よりもさらに浅層に、浅会陰横筋、坐骨海綿体筋、球海綿体筋などの筋があるが、これらは尿生殖隔膜には含まれない。