腋窩 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 腋窩とは、腕(上肢)の付け根の内側と胴体(体幹)との間にある場所のこと。「脇の下」という部位は、体の表面の部分を指すが、腋窩は「脇の下」の奥の体内の深い部分を指す。脇の下の意味で使うときは、腋窩部腋下)などのことばを使う。

 腋窩とその周囲との境界は、骨や筋でできている。腋窩の外側の端は上腕骨で、内側肋骨でできている胸郭後方肩甲骨上方には肩関節鎖骨である。では、前方には大胸筋、後方には肩甲骨よりも下には広背筋大円筋、内側には肋骨を覆うように前鋸筋がある。

 腋窩の内部には筋などがない。結合組織脂肪などがある空間で、そこが上肢に向かう多数の血管神経の通り道になっている。血管では腋窩動脈腋窩静脈神経では脊髄神経が作る腕神経叢が通る。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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